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【新本】どんぐり

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「争われぬ母の面影がこの無邪気な顔のどこかのすみからチラリとのぞいて、うすれかかった昔の記憶を呼び返す。」 ── 「どんぐり」寺田寅彦,本書P.11より 物理学者でありながら光る随筆を多く残した寺田寅彦(1878-1935)と中谷宇吉郎(1900-1962)による随筆を3編収めた本書。 収録作品は、病気がちながら健気で清潔な妻の姿を、どんぐりを拾う我が子から想起する味わい深い表題作「どんぐり」(寺田寅彦)。 コーヒーがいかにひとの思索を豊かにするのか、国によってどのような受容の異なりがあるのかをめぐる随筆「コーヒー哲学序説」(寺田寅彦) そして、「どんぐり」を書いた背景を通じて、師である寅彦が妻をどれだけ寂しく想っていたかを助手の立場から書いた「『団栗』のことなど」(中谷宇吉郎)。 撰者である山本善行さんによると、 「文学の香りたつ本を今こそ作りたいという思いであった。」(「撰者あとがき」P.65より)とのことです。 その言葉が表すとおり、このやさしい灯りの色に包まれた本からは、文学のかおり、ひとの温かみが伝わってくるのです。 物理学の力を信じながら、ひとがもつ情感も決して忘れない二人の随筆家の目線が注ぎ込まれているからでしょうか。 本書は発行元である灯光舎による「本のともしび」シリーズの第1冊目に当たります。 朱色の美しい装幀は、京都で活動なさっている野田和浩さんによるもの。 初版のみ天地小口の三方を表紙と同色の朱色で染めています。 また、表見返しにある灯光舎のロゴの灯りの部分に抜き加工。次の頁である扉のあわいオレンジ色が覗くというデザインになっています。(2枚目の写真をご参照) 実に瀟洒です。 「苦しいそして美しい思い出は、日の経つにつれて、暈光をおびて来る。」 ── 「『団栗』のことなど」中谷宇吉郎,本書P.59より ************************ 著者:寺田寅彦/中谷宇吉郎 撰者:山本善行 装幀:野田和浩 出版社:灯光舎 発行年:2021年 初版 状態:上製本、80頁、新本のため新品

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