

下北沢の古本屋、クラリスブックスさんによるリトルプレス『投光』。
こちらの第三号、2021年夏号でございます。(2021年3月発行時点で最新号)
今号の特集は「遭遇する文学」。
ドストエフスキー『白痴』からの引用で幕を開ける本書。
それぞれの書き手による文学との遭遇。その遭遇がどのようなものであったか。
永井荷風─安岡章太郎に連なる『濹東綺譚』、「ジャングルクルーズ」と『伊豆の踊子』、ボラーニョからマッカーシーを経由し、レムへ。
あるいはカミュ、ドストエフスキーから、埴谷雄高『死霊』、そして、「クラリス」という登場人物と屋号のふしぎなつながり。
石牟礼道子の「揺さぶりの強さ」(P.19より)。
また、特集以外にも写真についての考察、毎号おなじみの古本屋エッセイ、現在の社会状況について書かれたコラムも収録された充実の一冊です。
寄稿者は、クラリスブックスのお二人と谷口岳さん。
前号から引き続き、赤石広治さんと石鍋健太さん、そして表紙写真を手がけられているairi.さんが参加しました。
写真はairi.さん、装丁は谷口岳さんがご担当。
※ 目次は、アイテム画像二枚目をご参照くださいませ。
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著者:アイテム画像二枚目ご参照
出版社:クラリスブックス
発行年:2021年6月 初版
状態:中綴じ製本、36頁、新本のため新品