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【新本】石ころ路

1,870円

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しかし、僕のも芝居だ。どこまでほんとうなのか、ちっともわからない。(中略)眼をつむって歩くだけがほんとうだ、そうも思った。 ── 「石ころ路」本書P.72より 文壇や時代の潮流に流されず、日常の光景と自己の内面を映じた作品を残した作家、田畑修一郎(1903-1943)。 本書は灯光舎「本のともしび」シリーズ第二作目。 以下の作品を三編収めた短編小説集でございます。 よるべのない子供たちの正直な悪戯、無邪気に生き延びることを欲するおでん屋の老店主の姿、そして縁遠くなってしまった知己の死──それらを見つめる「私」の孤独を静かな筆致で表した「木椅子の上で」。 そして、三宅島で一時を過ごす主人公が見た、野性と孤独。それらを経た、自らが生活していた地への反芻。石ころだらけの路を進んでゆくということ──。表題作「石ころ路」。 三作品目は、主人公の生まれた地への懐郷とは似て非なる想いが綴られた「あの路この路」。 短いながらも、少なくない人物が登場し、それぞれの数奇な運命を通じて、すくいとは何か。ということを考えざるを得ない作品です。 底本にならって、すべて旧字体表記であることも、ある種の文学の味わいなのかもしれません。 また、表紙には白色に黒い模様が散りばめられており、まるで「石ころ路」そのものが広がっているようです。 第一冊目同様に表見返しにある灯光舎のロゴの灯りの部分には、抜き加工。 次の頁である扉の冴える青が覗くデザインになっています。(3枚目の写真をご参照) 最初は他の作品も入れたかったとのことですが、「私としては、田畑修一郎という作家の魅力を伝えるには何を選べば良いか、という気持ちだけなのだ」とあとがきで述べる撰者、山本氏。 あまり馴染みのないであろう、ひとりの作家の名前、そして読んだかたのこころを普遍的に灯す魅力が詰まった作品を込めた一冊です。 ************************ 著者:田畑修一郎 撰者:山本善行 装幀:野田和浩 出版社:灯光舎 発行年:2021年7月 初版 状態:上製本、120頁、新本のため新品

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