


《猫がゆったりと眠りながら暮らせる国は心が富む国という》
── 「富国強猫」本紙表紙より(本紙の旗印)
東京都大田区南馬込発、猫の文学紙である「月刊ねこ新聞」。
広告のない紙面には猫について書かれたエッセイや詩歌、猫本の紹介文などがぎっしりと詰まっています。
創刊時には松谷みよ子や吉本隆明。
以降、長田弘、室生朝子、石牟礼道子、町田康、角田光代……と錚々たる文筆家による寄稿がこちらの紙面を彩りました。
今号は2023年3月号。
表紙で脚を揃えているのは、首を傾げながらつぶらな瞳を彼方へ向けているハチワレ子猫。水彩画家・村上ゆたかさんによる作品「ちゃんと知ってるんだから」です。
また頁下を飾る詩は、子猫のすべらかさと柔らかさ、そしてこれからの生命の希望をやさしくうたう作品、詩人・近藤明理さん「仔猫よ仔猫」。
先月号に引き続き、中面には新連載が2記事登場します。
〈新連載〉
・加藤三朗さん「猫と暮らした日々」
・松本舞さん「こちらが猫になります」
初回を迎えた二作品。
「猫と暮らした日々」では、猫の名付けからモノの名付けと愛着について想いが及ぶエッセイで幕を開け、「こちらが猫になります」では、著者が共に暮らす猫キャルアにとって左右の認識はあるのか、はたまたこちらが判断するための毛並みの不思議について思索が巡り、幕を開けます。
目次は商品写真2,3枚目をご参照くださいませ。
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出版社:猫新聞社
発行年:2023年3月12日 初版
状態:タブロイド版、8頁、新品