


《猫がゆったりと眠りながら暮らせる国は心が富む国という》
── 「富国強猫」本紙表紙より(本紙の旗印)
東京都大田区南馬込発、猫の文学紙である「月刊ねこ新聞」。
広告のない紙面には猫について書かれたエッセイや詩歌、猫本の紹介文などがぎっしりと詰まっています。
創刊時には松谷みよ子や吉本隆明。
以降、長田弘、室生朝子、石牟礼道子、町田康、角田光代……と錚々たる文筆家による寄稿がこちらの紙面を彩りました。
今号は2023年8月号。
上頁を飾るのは版画家・斎藤清による木版「目(16)」。
こちらの奥をじいっと覗くような花のもとには、
足をぶらんと伸ばし寝かせるひとりの黒猫。
下頁に掲載された、詩人・佐々木幹郎さんによる詩も相まって、
いまという「永遠」を感じさせる表紙になっております。
そして、今月の特別寄稿を手がけられるのは漫画家・長谷川ろくさん。
猫と暮らすことを切望するも父によって諦めざるを得なかった著者。
そのくせ自身は昔暮らしていた猫との思い出話──「種族」を越えた話を聞かせてきた父へ募る悔しさ。
ようやくふたりの猫と暮らすようになって、その「種族の壁」を越えることはできたのか、はたまた越えるのではなく異なるアプローチか──?
ほか、詩人・佐々木幹郎さん、漫画家・ハルノ宵子さんがたによる連載も収録しています。
目次は商品写真2,3枚目をご参照くださいませ。
なお、今月号より価格が変わります(税込484円→税込500円)ので、
ご注意くださいませ。
************************
出版社:猫新聞社
発行年:2023年8月12日 初版
状態:タブロイド版、8頁、新品