


SOLD OUT
《猫がゆったりと眠りながら暮らせる国は心が富む国という》
── 「富国強猫」本紙表紙より(本紙の旗印)
東京都大田区南馬込発、猫の文学紙である「月刊ねこ新聞」。
広告のない紙面には猫について書かれたエッセイや詩歌、猫本の紹介文などがぎっしりと詰まっています。
創刊時には松谷みよ子や吉本隆明。
以降、長田弘、室生朝子、石牟礼道子、町田康、角田光代……と錚々たる文筆家による寄稿がこちらの紙面を彩りました。
今号は2023年9月号。
黒猫と見つめ合う世界がレトロでポップなタッチで広がる表紙。
イラストレーターの杉山真依子さんによる「ヤー」という作品です。
このふたりがいるのは、きっと「小さな部屋」のなかで、
丸まって生きてゆける世界が続く──と想えてしまうのは、
表紙の下頁で歌われる、三角みづ紀さんによる詩(「曇り硝子」)が
重なるからなのかも知れません。
また、特別寄稿はシンガーソングライターのUEBOさん。
太っちょの猫と暮らす日々が優しくユーモラスに綴られており、
滲み出る──どころか溢れ出る愛に、読んでいて胸が温かくなる一編です。
ほか、詩人・佐々木幹郎さん、漫画家・ハルノ宵子さんがたによる連載も収録しています。
目次は商品写真2,3枚目をご参照くださいませ。
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出版社:猫新聞社
発行年:2023年9月12日 初版
状態:タブロイド版、8頁、新品