《猫がゆったりと眠りながら暮らせる国は心が富む国という》
── 「富国強猫」本紙表紙より(本紙の旗印)
猫の文学紙である「月刊ねこ新聞」。
猫について書かれたエッセイや詩歌、猫本の紹介文などがぎっしりと詰まっています。
創刊時には松谷みよ子や吉本隆明。
以降、長田弘、室生朝子、石牟礼道子、町田康、角田光代……と錚々たる文筆家による寄稿がこちらの紙面を彩りました。
今号は2024年3月号。
表紙にて、こちらを見上げてくれる青猫たちと、みなの間で流麗かつ鮮やかに咲き誇るオオイヌノフグリ。
朗らかでありながら繊細なタッチから、春の希望を想わすこちらの作品は、画家の中島祥子さん「BOTANICAL FANTASY No.4 オオイヌノフグリ」です。
その世界に感応するように、春がもたらす世界の美しさを下の頁でうたう詩「春のはじまり」は尾崎昭代さんによる作品です。
これから「始まる」こと──。不安や緊張でいっぱいな状況もあるけれど、同時に必ず希望があると信じることができそうです。
4頁の特別寄稿は、フランス文学者・鹿島茂さんによるエッセイ「Gris」。
パリ滞在期に出会った灰色の猫。あいにく一緒に暮らすことができず、しばし──今度は日本のS県にて会った、また別の灰色の猫。
その色を意味するフランス語を名付けられた猫は、いま著者と共に──。
挿絵は小沢良吉さんによるもの。
ほか、詩人・佐々木幹郎さん、漫画家・ハルノ宵子さん、俳優・田中要次さんがたの連載や、影絵作家・藤城清治さんによる隔月連載も収録しています。
目次は商品写真2枚目をご参照くださいませ。
そして最後に──。
今号は紙での発行として一旦お休みに入る号。
創刊29年を誇る本紙ですが、月刊紙として休刊することになりました。
これからは下記オンライン上にて継続してゆく予定とのことで、引き続き連載も。
https://note.com/nekoshinbunsya
一書店、そして一執筆者として弊店にてお求めいただき、読んでくださった皆さま、誠にありがとうございました。
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出版社:猫新聞社
発行年:2024年3月12日 初版
状態:タブロイド版、8頁、新品