


《猫がゆったりと眠りながら暮らせる国は心が富む国という》
── 「富国強猫」本紙表紙より(本紙の旗印)
東京都大田区南馬込発、猫の文学紙である「月刊ねこ新聞」。
広告のない紙面には猫について書かれたエッセイや詩歌、猫本の紹介文などがぎっしりと詰まっています。
創刊時には松谷みよ子や吉本隆明。
以降、長田弘、室生朝子、石牟礼道子、町田康、角田光代……と錚々たる文筆家による寄稿がこちらの紙面を彩りました。
今号は2023年2月号。
表紙から猫たちの暮らしを伝えてくれる作品は、造形作家りゅうざぶさんによる「のどかな朝に」。ジオラマにて、猫と郷愁と日常の愛おしさを織りまぜ表現されています。
また頁下を飾る、猫と朝に生きる様子、猫の食事する音がかすかに聞こえてくる詩は尾崎昭代さん「ねえ猫」。
中面は新連載の記事が連なる一方、連載に幕を閉じる記事も。
〈新連載〉
・渡辺真理さん「低血圧なネコ」
・田中要次さん「けっこう毛だらけ猫だらけ」
〈連載最終回〉
・小宮孝泰さん「猫と落語はお友達」
・あんず文庫 加賀谷 敦「猫に会う本を開いて」
特別寄稿は詩人・作家の西沢杏子さん。
閏年生まれの猫ルンビニの語りや目線を預かりつつ、ときにはそっと見守るようなタッチで書かれるあたたかいエッセイを寄せられています。
目次は商品写真2,3枚目をご参照くださいませ。
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出版社:猫新聞社
発行年:2023年2月12日 初版
状態:タブロイド版、8頁、新品