あわれ礫つぶてを投ずる事なかれ、うつくしき人の夢や驚かさむ──。
──「千呪陀羅尼」本書P. 109より
美麗な文を紡ぎ妖艶な世界を浮かべた文豪、泉鏡花。
本書は鏡花の名短編が、武藤良子さんによるゆたかなタッチと色彩の画と融合した一冊です。
異界へ導くようなつつじの色、引き込まれる主人公・千里の不安や煩悶。
そして、千里を誘う女性とすくおうとする姉。
物語を彩る、これらの要素を表現したあでやかな挿絵が鏡花の世界と調和されて、あらたな読み物として完成されています。
もともとは、2020年に北陸中日新聞で連載された本作。
本書はそちらを単行本化したもので、新聞掲載時の挿絵がそのまま収められた『龍潭譚 新聞挿絵集』も別冊として付録しております。
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著者:泉鏡花
挿絵・題字/函・表紙・見返し画:武藤良子
出版社:龜鳴屋
発行年:2021年6月 初版
状態:仮フランス製本・糸かがり、120頁、別冊『龍潭譚 新聞挿絵集』・函付、新本のため新品