下北沢の古本屋、クラリスブックスさんによるリトルプレス『投光』。
こちらの第9号、2022年冬号でございます。
(2022年12月発行時点で最新号)
《本当に気心の知れた者と近い親戚だけをよんでくれたので、ふとプラトンの言葉を思い出した。「規模が大きくなった国は一つの国ではない。いくつかの国々の集団だ」》──「宴会に大勢の客を招く人について」
ギリシア人著述家プルタルコスの言葉を引いて幕を開ける今号の特集は「短編小説の余韻」。
長編小説にはない魅力、短編だからこそ生じる読者との感応。あるいは、そこから延長・拡大してゆく世界について。3名の著者各々の語る短編小説のこと──。
《語り尽くさないことでこそ生み出される、語れないわずかな変化やおもむき。そういう親しみが短編小説にはある。》
──本書9頁「対応関係・機微」谷口岳より
また、おなじみ「クラリス・シネマ・クラブ」のコーナーも収録。
ディストピア映画から日本の現状へ向かう一編と、イーストウッドを援用し「人」と「場面」について考察を重ねた一編が並びます。
ほか、篠田優さんによる「窓」から着想される、見ることと距離について。クラリスブックス店主・高松さんによる古本コラム。トレイライツレコード主宰・谷口さんによる、公共空間に担保されるはずの自由についての論考も収録された充実の一冊です。
※ 目次や執筆者、表紙写真と装丁のクレジットは、アイテム画像二枚目をご参照くださいませ。
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著者:アイテム画像二枚目ご参照
出版社:クラリスブックス
発行年:2022年12月31日 初版
状態:中綴じ製本、44頁、新本のため新品